子宮筋腫核出術後のIVFで子宮内腔と交通した卵巣妊娠の1症例
「緒言」今回我々は, 多発子宮筋腫核出術後にIVF-ET施行するも異所性妊娠の診断となり, 緊急腹腔鏡下手術を施行したところ, 子宮内腔との交通を認めた卵巣妊娠の1症例を経験したので報告する. 「症例」38歳, 0回経妊 既往歴は特になく, 月経歴は, 初経が小学5年生, 月経不順あり, 月経痛は中等度であった. 現病歴は, X-2年5月までは不妊治療 (AIH・IVF-ET等) を受けていた. その後1年間は不妊治療せず, X-1年6月に前医を受診したところ, 子宮筋腫の増大を指摘され, 当院に紹介受診となった. MRIにて子宮筋腫が多発であったため, 腹腔鏡下手術の適応外と判断した. その...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2017, Vol.33(2), pp.202-207 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」今回我々は, 多発子宮筋腫核出術後にIVF-ET施行するも異所性妊娠の診断となり, 緊急腹腔鏡下手術を施行したところ, 子宮内腔との交通を認めた卵巣妊娠の1症例を経験したので報告する. 「症例」38歳, 0回経妊 既往歴は特になく, 月経歴は, 初経が小学5年生, 月経不順あり, 月経痛は中等度であった. 現病歴は, X-2年5月までは不妊治療 (AIH・IVF-ET等) を受けていた. その後1年間は不妊治療せず, X-1年6月に前医を受診したところ, 子宮筋腫の増大を指摘され, 当院に紹介受診となった. MRIにて子宮筋腫が多発であったため, 腹腔鏡下手術の適応外と判断した. その際に左卵巣子宮内膜症性嚢胞も認めた. X-1年9月に他院にて腹式子宮筋腫核出術/左卵巣子宮内膜症性嚢胞摘出術を施行した. 術後, 前医にて超音波検査上子宮は明らかな異常所見を認めなかったため, MRI評価は行わなかった. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.33.2_202 |