診断および治療に腹腔鏡下手術が有用であった卵巣外子宮内膜症性嚢胞の一例
【緒言】 子宮内膜症は様々な部位に発生し骨盤腹膜に存在することも多いが, 卵巣外で嚢胞性腫瘤を形成することは稀である. 今回我々は卵巣外に発生した子宮内膜症性嚢胞に対し腹腔鏡下手術を施行した一例を経験したので報告する. 【症例】 症例:38歳, 女性 主訴:下腹部痛 妊娠分娩歴:1経妊1経産(既往子宮術後のため2年前に他院にて帝王切開術, 妊娠38週2,737g) 妊娠・分娩時に卵巣腫大の指摘なし 月経歴:23-25日周期, ほぼ規則的 月経困難症なし, 過多月経なし 既往歴:子宮筋腫(4年前に他院にて腹式子宮筋腫核出術) 現病歴:2週間前に突然の下腹部痛が出現し前医へ救急搬送され, 卵巣子宮...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2017, Vol.33(1), pp.173-177 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】 子宮内膜症は様々な部位に発生し骨盤腹膜に存在することも多いが, 卵巣外で嚢胞性腫瘤を形成することは稀である. 今回我々は卵巣外に発生した子宮内膜症性嚢胞に対し腹腔鏡下手術を施行した一例を経験したので報告する. 【症例】 症例:38歳, 女性 主訴:下腹部痛 妊娠分娩歴:1経妊1経産(既往子宮術後のため2年前に他院にて帝王切開術, 妊娠38週2,737g) 妊娠・分娩時に卵巣腫大の指摘なし 月経歴:23-25日周期, ほぼ規則的 月経困難症なし, 過多月経なし 既往歴:子宮筋腫(4年前に他院にて腹式子宮筋腫核出術) 現病歴:2週間前に突然の下腹部痛が出現し前医へ救急搬送され, 卵巣子宮内膜症性嚢胞破裂の診断で入院し保存的加療を受けた. 症状は軽快したため入院6日目に退院し, 精査加療目的で当院を紹介受診した. 初診時現症:腹部は平坦・軟であり, 圧痛や反跳痛を認めなかった. 内診で可動性がやや不良な鷲卵大の腫瘤を触知した. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.33.173 |