子宮頸部上皮内病変に対する全腹腔鏡下子宮全摘術の治療成績~TLH施行症例の病理組織学的検討より
【緒言】腹腔鏡下手術は低侵襲性と整容性に優れ, 手術手技の向上と腹腔鏡周辺機器の発達に伴い, 全国的に増加傾向である. 産婦人科領域において保険適応となる腹腔鏡下手術疾患は悪性腫瘍にまで拡大してきた. 近年, 子宮筋腫や子宮腺筋症に対する子宮摘出術において, 開腹手術が減少し全腹腔鏡下子宮全摘術(total laparoscopic hysterectomy;TLH)が増加傾向にある. 同様に子宮頸部異形成の適応でTLHを行う症例も増えてきた. 現在, cervical intraepithelial neoplasm(CIN)に対しては, 子宮頸部円錐切除術で治療していることが多いが, 適応...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2016, Vol.32(1), pp.184-189 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】腹腔鏡下手術は低侵襲性と整容性に優れ, 手術手技の向上と腹腔鏡周辺機器の発達に伴い, 全国的に増加傾向である. 産婦人科領域において保険適応となる腹腔鏡下手術疾患は悪性腫瘍にまで拡大してきた. 近年, 子宮筋腫や子宮腺筋症に対する子宮摘出術において, 開腹手術が減少し全腹腔鏡下子宮全摘術(total laparoscopic hysterectomy;TLH)が増加傾向にある. 同様に子宮頸部異形成の適応でTLHを行う症例も増えてきた. 現在, cervical intraepithelial neoplasm(CIN)に対しては, 子宮頸部円錐切除術で治療していることが多いが, 適応年齢に明確な基準がないため, 閉経後女性に対して行われることもある. 若年者と比べて腟の狭小化や子宮頸部の萎縮により手術困難な場合もあり, 扁平・円柱上皮接合部が頸管内に移動するため病変が十分切除できず, 切除断端陽性になる割合も高くなる. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.32.184 |