肥満症例に対する腹腔鏡手術でのコッヘル鉗子を用いたoptical法の有用性

「緒言」婦人科領域における腹腔鏡下手術は, 技術の向上や周辺機器の進歩により, 標準的な術式となりつつある. また, 2014年4月には腹腔鏡下子宮体癌根治術が保険収載されるなど適応が拡大されてきている. これに伴い, 肥満などの難渋症例の頻度も増加しつつあり, 術式の工夫が求められている. 当科では以前より肥満症例に対しても積極的に腹腔鏡下手術に取り組んでおり, その安全性については2012年に既報した. その中で第一トロッカー挿入法についてopen法, closed法でのfailed entryの経験を経て, コッヘル鉗子を用いたoptical法が有効であると報告した. 今回, さらなる症...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2016, Vol.32(1), pp.162-166
Hauptverfasser: 新納, 恵美子, 棚瀬, 康仁, 岩井, 加奈, 森岡, 佐知子, 山田, 有紀, 小池, 奈月, 春田, 祥治, 川口, 龍二, 佐道, 俊幸, 小林, 浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」婦人科領域における腹腔鏡下手術は, 技術の向上や周辺機器の進歩により, 標準的な術式となりつつある. また, 2014年4月には腹腔鏡下子宮体癌根治術が保険収載されるなど適応が拡大されてきている. これに伴い, 肥満などの難渋症例の頻度も増加しつつあり, 術式の工夫が求められている. 当科では以前より肥満症例に対しても積極的に腹腔鏡下手術に取り組んでおり, その安全性については2012年に既報した. その中で第一トロッカー挿入法についてopen法, closed法でのfailed entryの経験を経て, コッヘル鉗子を用いたoptical法が有効であると報告した. 今回, さらなる症例集積の上で, 当科における肥満症例に対する腹腔鏡下手術およびコッヘル鉗子を用いたoptical法の実際とその有効性について報告する. 「対象・方法」2008年4月~2015年9月の間に当科で腹腔鏡下手術を施行した患者のうちbody mass index(以下, BMI(kg/m2))30以上の患者37例のうち, 本学会の技術認定を有する同一術者が執刀した24例を対象とした.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.32.162