腸閉塞を発症し腹腔鏡下手術で治療しえた 小腸子宮内膜症による回盲部狭窄の一例

「緒言」子宮内膜症は腸管, 膀胱, 臍部, 胸膜, 肺等多くの臓器, 組織に発症する. 今回, 小腸子宮内膜症による腸閉塞を発症し, 腹腔鏡手術により治療しえた症例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 50歳 女性 妊娠分娩歴 : 0回経妊0回経産 既往歴 : 5歳 鼠径ヘルニア手術 44歳 関節リウマチ 48歳 高血圧症 現病歴 : 1年前より月経時に発症する下腹部痛, 嘔吐を自覚していた. 3か月前よりしぶり腹が持続し, 腹部膨満感が出現したため他院内科を受診した. 腸閉塞と診断され入院となった. 腹部CT検査にて卵巣嚢胞を認め, 腸閉塞との関連を疑われ当院へ転院となった. 来院時の...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2016, Vol.31(2), pp.387-392
Hauptverfasser: 都築, 陽欧子, 青木, 洋一, 菊地, 盤, 野島, 美知夫, 田中, 早紀, 笠原, 真木子, 松澤, 奈々, 青井, 裕美, 中尾, 聡子, 大塚, 彩, 笠原, 華子, 小泉, 朱里, 遠藤, 周一郎, 鈴木, 千賀子, 田嶋, 敦, 吉田, 幸洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」子宮内膜症は腸管, 膀胱, 臍部, 胸膜, 肺等多くの臓器, 組織に発症する. 今回, 小腸子宮内膜症による腸閉塞を発症し, 腹腔鏡手術により治療しえた症例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 50歳 女性 妊娠分娩歴 : 0回経妊0回経産 既往歴 : 5歳 鼠径ヘルニア手術 44歳 関節リウマチ 48歳 高血圧症 現病歴 : 1年前より月経時に発症する下腹部痛, 嘔吐を自覚していた. 3か月前よりしぶり腹が持続し, 腹部膨満感が出現したため他院内科を受診した. 腸閉塞と診断され入院となった. 腹部CT検査にて卵巣嚢胞を認め, 腸閉塞との関連を疑われ当院へ転院となった. 来院時の腹部単純X線検査では, air-fluid levelを伴う広範囲な腸管拡張を認めた. 腹部CT検査では, 広範囲に小腸は拡張しており, 回盲部以降は虚脱していた. 拡張した回腸末端に接して卵巣嚢胞を認めた.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.31.387