当院で施行した尿管子宮内膜症における腹腔鏡下尿管切除術、膀胱尿管新吻合術症例の検討
「緒言」女性の就労率上昇等により晩婚傾向や初産年齢の高齢化が進む昨今, 子宮内膜症は生殖可能な女性の約10%に発症している. 子宮内膜症の発症部位は子宮腺筋症, 卵巣子宮内膜症性嚢胞, ダグラス窩など, 子宮, 両側付属器等の婦人科骨盤内領域に発症するのが代表的である. しかし小腸, S状結腸, 直腸における腸管子宮内膜症, そして膀胱子宮内膜症, 尿管子宮内膜症, そして月経随伴性気胸の原因となる臓側胸膜子宮内膜症など, 頻度は少ないが骨盤腔を越え全身へ広がる稀少部位子宮内膜症が最近報告されている. 尿路の子宮内膜症はその稀少部位子宮内膜症の一つで, 全子宮内膜症の1%を占め, 膀胱, 尿管...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2015, Vol.30(2), pp.409-413 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」女性の就労率上昇等により晩婚傾向や初産年齢の高齢化が進む昨今, 子宮内膜症は生殖可能な女性の約10%に発症している. 子宮内膜症の発症部位は子宮腺筋症, 卵巣子宮内膜症性嚢胞, ダグラス窩など, 子宮, 両側付属器等の婦人科骨盤内領域に発症するのが代表的である. しかし小腸, S状結腸, 直腸における腸管子宮内膜症, そして膀胱子宮内膜症, 尿管子宮内膜症, そして月経随伴性気胸の原因となる臓側胸膜子宮内膜症など, 頻度は少ないが骨盤腔を越え全身へ広がる稀少部位子宮内膜症が最近報告されている. 尿路の子宮内膜症はその稀少部位子宮内膜症の一つで, 全子宮内膜症の1%を占め, 膀胱, 尿管, 腎の順に40:5:1の割合で発症する. よって尿管子宮内膜症は臨床医でも出会う機会が少ない. その殆どが下部尿管であり64%の症例が左尿管に, 15.2%の症例が両側尿管に発症する. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.30.409 |