腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に生じたparasitic myomaの1例

【緒言】 parasitic myomaとは, 子宮との連続性が失われた子宮筋腫が他の部位に生着した状態をいう. その発生機序や頻度については不明な点が多いが, 子宮筋腫核出時に細切された筋腫組織断片が腹腔内に遺残して生着したと考えられる医原性のparasitic myomaの報告が近年増加している. 今回我々は, モルセレーターを用いた腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に発生したparasitic myomaの1例を経験したので文献的考察を加えて報告する. 【症例】 症例:47歳女性, 0回経妊0回経産 主訴:過多月経 貧血 既往歴:38歳 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(子宮筋腫4個 計240g モルセレー...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2014, Vol.30(1), pp.204-208
Hauptverfasser: 大木, 慎也, 平田, 哲也, 高村, 将司, 児島, 真千子, 眞田, 裕子, 斉藤, 亜子, 堤, 亮, 原田, 美由紀, 甲賀, かをり, 平池, 修, 大須賀, 穣, 藤井, 知行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【緒言】 parasitic myomaとは, 子宮との連続性が失われた子宮筋腫が他の部位に生着した状態をいう. その発生機序や頻度については不明な点が多いが, 子宮筋腫核出時に細切された筋腫組織断片が腹腔内に遺残して生着したと考えられる医原性のparasitic myomaの報告が近年増加している. 今回我々は, モルセレーターを用いた腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に発生したparasitic myomaの1例を経験したので文献的考察を加えて報告する. 【症例】 症例:47歳女性, 0回経妊0回経産 主訴:過多月経 貧血 既往歴:38歳 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(子宮筋腫4個 計240g モルセレーターで回収) 46歳 うつ病 家族歴:特記事項なし 現病歴:38歳時に他院でモルセレーター(GYNECARE ラパロ用モルセレーター(R) ETHICON, Inc 米国)を用いた腹腔鏡下子宮筋腫核出術が施行されたが, その後は特に定期受診はしていなかった.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.30.204