腹腔鏡下子宮筋腫核出術における子宮筋腫の搬出法について: 多施設アンケートの結果と当院における工夫

【緒言】 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(Laparoscopic Myomectomy:LM)は, 低侵襲より経年的に手術件数が増加している. 主なLMの手技は, 子宮筋層切開, 筋腫の剥離と核出, 子宮筋層の縫合, 筋腫の体腔外への搬出からなる. LMは技術的に難易度の高い手術の一つであり, 特有の操作として小さな創から筋腫を搬出する操作がある. 現在までこの搬出法についての文献も少ないことより, LMにおける筋腫の搬出方法の実態調査および創意工夫を明らかとするため, 多施設アンケートを実施した. その結果, 搬出困難症例が多くの施設で経験され, これらを経験したことに基づく様々な工夫があることが...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2014, Vol.30(1), pp.150-158
Hauptverfasser: 中山, 毅, 宮野, 奈緒美, 田中, 一範
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(Laparoscopic Myomectomy:LM)は, 低侵襲より経年的に手術件数が増加している. 主なLMの手技は, 子宮筋層切開, 筋腫の剥離と核出, 子宮筋層の縫合, 筋腫の体腔外への搬出からなる. LMは技術的に難易度の高い手術の一つであり, 特有の操作として小さな創から筋腫を搬出する操作がある. 現在までこの搬出法についての文献も少ないことより, LMにおける筋腫の搬出方法の実態調査および創意工夫を明らかとするため, 多施設アンケートを実施した. その結果, 搬出困難症例が多くの施設で経験され, これらを経験したことに基づく様々な工夫があることが判明した. 多施設アンケートの結果につき報告すると同時に, 自施設における安全性を目指した新たな試みについて報告する. 【方法】 以下の調査概要にて, 国内のLM症例における, 筋腫の搬出方法, 合併症の有無, 工夫につき, 多施設アンケートを実施した.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.30.150