カルチャースワブを用いたイントロデューサーの作り方-腹腔鏡下手術におけるセプラフィルム貼付の工夫

【緒言】腹腔鏡下手術において手術対象臓器と腹壁との癒着防止は手術における目的の1つであるが, 手術対象臓器と周辺臓器との癒着防止も求める場合には癒着防止剤の使用が望ましい. 本邦では, 血液製剤以外に現在インターシード(R)とセプラフィルム(R)が癒着防止剤として使用可能である. 添付文書上, インターシード(R)は血液付着部位では癒着を増強させることがあり, 術野の状況でセプラフィルム(R)とインターシード(R)のいずれを使用するか選択する必要がある. セプラフィルム(R)を選択した場合, その壊れやすい性状から腹腔内の持ち込みには工夫が必要である. これまでにA.P.S.イントロデューサー...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2014-03, Vol.29 (2), p.529-534
Hauptverfasser: 近藤壮, 塩野入規, 増澤秀幸, 横井由里子, 塩沢功
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】腹腔鏡下手術において手術対象臓器と腹壁との癒着防止は手術における目的の1つであるが, 手術対象臓器と周辺臓器との癒着防止も求める場合には癒着防止剤の使用が望ましい. 本邦では, 血液製剤以外に現在インターシード(R)とセプラフィルム(R)が癒着防止剤として使用可能である. 添付文書上, インターシード(R)は血液付着部位では癒着を増強させることがあり, 術野の状況でセプラフィルム(R)とインターシード(R)のいずれを使用するか選択する必要がある. セプラフィルム(R)を選択した場合, その壊れやすい性状から腹腔内の持ち込みには工夫が必要である. これまでにA.P.S.イントロデューサー(R)(6000円/本)を用いる方法, 湿軟化法, ホルダーなどを使用する方法等がメリット・デメリットと共に報告されている. 今回我々は, 安価で簡便なイントロデューサーを自作する方法を考案したため紹介する.
ISSN:1884-9938