初期子宮頸癌またはその前癌状態に対する腹腔鏡下単純子宮全摘術の取り組み
「はじめに」 我が国において, 良性疾患に対する婦人科腹腔鏡下手術の普及はめざましいものがある. しかし, 婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術の普及は, 他科と比較しても世界的にも著しく遅れている. 診療報酬制度上保険適応となる婦人科腹腔鏡下手術疾患は未だ良性疾患のみである. 現在, 子宮頸部上皮内癌を含むcervical intraepithelial neoplasm 3(以下CIN3)症例に対しては, 円錐切除術で治療を終了することが多いと思われる. しかし, 挙児希望のない円錐切除術断端陽性例や上皮内腺癌(以下AIS)症例においては子宮全摘術が推奨されている1). また, 閉経後の症例...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2013-11, Vol.29 (1), p.308-312 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 我が国において, 良性疾患に対する婦人科腹腔鏡下手術の普及はめざましいものがある. しかし, 婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術の普及は, 他科と比較しても世界的にも著しく遅れている. 診療報酬制度上保険適応となる婦人科腹腔鏡下手術疾患は未だ良性疾患のみである. 現在, 子宮頸部上皮内癌を含むcervical intraepithelial neoplasm 3(以下CIN3)症例に対しては, 円錐切除術で治療を終了することが多いと思われる. しかし, 挙児希望のない円錐切除術断端陽性例や上皮内腺癌(以下AIS)症例においては子宮全摘術が推奨されている1). また, 閉経後の症例では腟の狭小や子宮頸部の萎縮により, 安全に円錐切除術を施行することが困難な場合があり, このような場合はMRI等で浸潤癌を否定した上で, 子宮全摘術を施行されることがある. 今回われわれは上記のような初期子宮頸癌またはその前癌状態の症例に対し, 全腹腔鏡下単純子宮全摘術(以下TLH)導入を目標として, feasibilityと安全性について検討する事とした. |
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ISSN: | 1884-9938 |