妊娠37週時に発症し産褥6日目に腹腔鏡下手術を施行した傍卵巣嚢胞による右卵管捻転の一例
「はじめに」 婦人科疾患における腹腔鏡下手術の適応は拡大しており, それは妊婦に対しても同様である. 妊娠時であっても腹腔鏡下手術の適応は非妊娠時と同様とするガイドラインも現れている1). しかしながら妊娠中の腹腔鏡下手術は, 特に妊娠後半期においては増大した子宮により術野確保などに技術的困難が伴う. 今回我々は妊娠37週1日に発症したが症状, 手術の難易度を踏まえ待機し, 分娩を経て産褥6日目に腹腔鏡下に施術した傍卵巣嚢胞による右卵管捻転の一例を経験したので報告する. 「症例」 [主訴] 右側腹部痛. [既往歴] 特記事項なし. [妊娠分娩歴] 1経妊1経産(正常経腟分娩). [現病歴] 3...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2013-11, Vol.29 (1), p.163-167 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 婦人科疾患における腹腔鏡下手術の適応は拡大しており, それは妊婦に対しても同様である. 妊娠時であっても腹腔鏡下手術の適応は非妊娠時と同様とするガイドラインも現れている1). しかしながら妊娠中の腹腔鏡下手術は, 特に妊娠後半期においては増大した子宮により術野確保などに技術的困難が伴う. 今回我々は妊娠37週1日に発症したが症状, 手術の難易度を踏まえ待機し, 分娩を経て産褥6日目に腹腔鏡下に施術した傍卵巣嚢胞による右卵管捻転の一例を経験したので報告する. 「症例」 [主訴] 右側腹部痛. [既往歴] 特記事項なし. [妊娠分娩歴] 1経妊1経産(正常経腟分娩). [現病歴] 30歳女性. 前医で初期より妊婦健診を受診していた. 妊娠後坐骨神経痛のためメコバラミン錠及びプレガバリンカプセルを内服していたようだが, 投与量, 投与期間については詳細不明である. 他特に異常みられず妊娠は経過していた. |
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ISSN: | 1884-9938 |