腹腔鏡下に治療し得た腹膜妊娠の4症例
「緒言」 腹膜妊娠は異所性妊娠の中で1%以下の頻度であり, 比較的まれな疾患である1). 通常の異所性妊娠と比較すると約7.7倍も死亡率が高いとの報告もあり2), 早期発見および適切な治療が望まれる. 現在では異所性妊娠に対する手術療法は腹腔鏡下手術が一般的であり, 腹膜妊娠に対しても腹腔鏡下手術で治療可能であったとの報告が散見される. 一般的に腹膜妊娠は術前の確定診断が難しく, 術中に腹膜妊娠と診断がつくことがほとんどであり, このような場合にも腹腔鏡下手術はより詳細に腹腔内を観察することができるため非常に優れた術式である. 平成9年4月から平成24年3月までの15年間に当院で手術を施行した...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2013-11, Vol.29 (1), p.141-147 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 腹膜妊娠は異所性妊娠の中で1%以下の頻度であり, 比較的まれな疾患である1). 通常の異所性妊娠と比較すると約7.7倍も死亡率が高いとの報告もあり2), 早期発見および適切な治療が望まれる. 現在では異所性妊娠に対する手術療法は腹腔鏡下手術が一般的であり, 腹膜妊娠に対しても腹腔鏡下手術で治療可能であったとの報告が散見される. 一般的に腹膜妊娠は術前の確定診断が難しく, 術中に腹膜妊娠と診断がつくことがほとんどであり, このような場合にも腹腔鏡下手術はより詳細に腹腔内を観察することができるため非常に優れた術式である. 平成9年4月から平成24年3月までの15年間に当院で手術を施行した異所性妊娠は565例で部位別では卵管妊娠が520例(92.0%)と最も多く, 次いで間質部妊娠21例(3.7%), 卵巣妊娠16例(2.8%), 腹膜妊娠6例(1.0%), 頚管妊娠1例(0.1%), 帝王切開瘢痕部妊娠1例(0.1%)であった. |
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ISSN: | 1884-9938 |