子宮体癌早期例に対する腹腔鏡下手術の経験

「はじめに」子宮体癌手術における後腹膜リンパ節郭清の範囲は施設により異なるが, 早期例においては縮小手術が実施される傾向にある. 当科では現在, 術前T1a-b, G1-2(子宮体癌取り扱い規約)と判断した症例において傍大動脈リンパ節郭清の省略を検討している. 根治性を損なわず, 低侵襲にリスク因子を評価することは重要と思われる. またminimally invasive surgeryの導入は, 術後の回復, 社会復帰を早め, 罹患女性のQOLを高めることに貢献するものと考える. 今回我々は倫理委員会の承認を得て, 2010年より子宮体癌早期例に対する腹腔鏡下手術の導入を開始した. 導入にあ...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2012-08, Vol.28 (1), p.422-425
Hauptverfasser: 田中浩彦, 鳥谷部邦明, 千田時弘, 井澤美穂, 吉田佳代, 朝倉徹夫, 谷口晴記, 長尾賢治, 近藤英司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」子宮体癌手術における後腹膜リンパ節郭清の範囲は施設により異なるが, 早期例においては縮小手術が実施される傾向にある. 当科では現在, 術前T1a-b, G1-2(子宮体癌取り扱い規約)と判断した症例において傍大動脈リンパ節郭清の省略を検討している. 根治性を損なわず, 低侵襲にリスク因子を評価することは重要と思われる. またminimally invasive surgeryの導入は, 術後の回復, 社会復帰を早め, 罹患女性のQOLを高めることに貢献するものと考える. 今回我々は倫理委員会の承認を得て, 2010年より子宮体癌早期例に対する腹腔鏡下手術の導入を開始した. 導入にあたり, 腹腔鏡下でのリンパ節摘出や悪性疾患に対する子宮全摘術を意識して, 開腹による骨盤リンパ節郭清や良性疾患に対するtotal laparoscopic hysterectomyを行った. 同時期に多数例を経験しているエキスパート医師の手術を見学した.
ISSN:1884-9938