腹腔鏡下子宮筋腫核出術後の筋層内動静脈瘻破綻が原因と思われる大量性器出血の1例
「はじめに」近年, 女性の未婚・晩婚化や出産年齢の高年齢化にともない子宮筋腫核出術の実施頻度は増加している. 当施設でも積極的な術式改良と慎重な適応拡大の結果1-4), 2005年以降, 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(Laparoscopic myomectomy:LM)の実施症例数は急増傾向を示し, ここ数年におけるLMの実施頻度は全腹腔鏡手術の30%前後を占める重要な手術術式となっている. 一方, LM実施数の増加にと伴い, LMの術中・術後の偶発症に関する報告も散見されるようになり, LMの致死的偶発症の発現頻度を約2%とする報告もある5). 今回我々は, LM術後の重篤な偶発症である筋腫核出...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2011-08, Vol.27 (1), p.255-260 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」近年, 女性の未婚・晩婚化や出産年齢の高年齢化にともない子宮筋腫核出術の実施頻度は増加している. 当施設でも積極的な術式改良と慎重な適応拡大の結果1-4), 2005年以降, 腹腔鏡下子宮筋腫核出術(Laparoscopic myomectomy:LM)の実施症例数は急増傾向を示し, ここ数年におけるLMの実施頻度は全腹腔鏡手術の30%前後を占める重要な手術術式となっている. 一方, LM実施数の増加にと伴い, LMの術中・術後の偶発症に関する報告も散見されるようになり, LMの致死的偶発症の発現頻度を約2%とする報告もある5). 今回我々は, LM術後の重篤な偶発症である筋腫核出部の筋層内動静脈瘻(Arteriovenous fistula:AVF)破綻が原因と思われる大量性器出血の1例を経験したので報告する. 「症例」患者:24歳, 未婚(G0P0), 月経周期整, 経血量は2年前から増加, 月経痛中等度 主訴:過多月経, 倦怠感 家族歴/既往歴:特記すべきことなし |
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ISSN: | 1884-9938 |