良性卵巣腫瘍に対する2孔式腹腔鏡手術におけるMiniLap(R)鉗子の使用経験

【緒言】単孔式腹腔鏡手術は従来の4孔式腹腔鏡手術と比較し術後の美容面で優れている1). しかしながら, 鉗子やスコープ等の手術器具が近接することによる手元同士の干渉や, 鉗子の数が少ないために術中視野の展開に工夫が必要となるなど, 4孔式手術と比較すると自由度が低い点が指摘されており, 2孔式手術が有効な場合も報告されている2). 我々の施設において, 2010年6月~2011年8月に行った良性卵巣腫瘍に対して, 従来の4孔式腹腔鏡手術に加え, 単孔式およびMiniLap(R)鉗子(Stryker社製)を使用した2孔式手術を行ったので, 文献的考察を加えて報告する. MiniLap(R)鉗子は...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2011, Vol.27 (2), p.464-467
Hauptverfasser: 田中佑典, 芝博子, 鶴房聖子, 中村涼, 古谷毅一郎, 細井文子, 磯部真倫, 志岐保彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】単孔式腹腔鏡手術は従来の4孔式腹腔鏡手術と比較し術後の美容面で優れている1). しかしながら, 鉗子やスコープ等の手術器具が近接することによる手元同士の干渉や, 鉗子の数が少ないために術中視野の展開に工夫が必要となるなど, 4孔式手術と比較すると自由度が低い点が指摘されており, 2孔式手術が有効な場合も報告されている2). 我々の施設において, 2010年6月~2011年8月に行った良性卵巣腫瘍に対して, 従来の4孔式腹腔鏡手術に加え, 単孔式およびMiniLap(R)鉗子(Stryker社製)を使用した2孔式手術を行ったので, 文献的考察を加えて報告する. MiniLap(R)鉗子はニードル・トロカール・鉗子が一体型となった, Stryker社製の手術デバイスであり, 切開創は約2mmと小さいため創部を縫合する必要がない. 腹腔内にMiniLap(R)鉗子を挿入する際は把持鉗子の部分を収納して使用し, 鉗子を腹腔内で使用する際は鉗子の先端を出して使用する(図1).
ISSN:1884-9938