腹腔鏡下に治療しえた膀胱子宮窩腹膜に着床した腹膜妊娠の1症例
「緒言」異所性妊娠の大部分を占める卵管妊娠に対しては, 患者の状態が安定していれば腹腔鏡下手術が標準術式となっている. しかし, 腹膜妊娠は全妊娠の約0.01%~0.02%, 全異所性妊娠の約1%と症例数が少なく1), その腹腔鏡下手術の適応条件についてはまだ充分には議論されていない. 今回腹腔鏡下に治療し得た腹膜妊娠(膀胱子宮窩腹膜妊娠5週6日)の1症例を経験したので報告する. 「症例」【患者】35歳 初妊 【既往歴・家族歴】特記事項なし 【現病歴】2006年5月(31歳)に結婚. 2008年10月(33歳)に挙児希望にて近医を受診した. 不妊期間は3年間. 8ヶ月間のクエン酸クロミフェン内...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2010-12, Vol.26 (2), p.383-387 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」異所性妊娠の大部分を占める卵管妊娠に対しては, 患者の状態が安定していれば腹腔鏡下手術が標準術式となっている. しかし, 腹膜妊娠は全妊娠の約0.01%~0.02%, 全異所性妊娠の約1%と症例数が少なく1), その腹腔鏡下手術の適応条件についてはまだ充分には議論されていない. 今回腹腔鏡下に治療し得た腹膜妊娠(膀胱子宮窩腹膜妊娠5週6日)の1症例を経験したので報告する. 「症例」【患者】35歳 初妊 【既往歴・家族歴】特記事項なし 【現病歴】2006年5月(31歳)に結婚. 2008年10月(33歳)に挙児希望にて近医を受診した. 不妊期間は3年間. 8ヶ月間のクエン酸クロミフェン内服及びタイミング法を施行したが妊娠せず. 最終月経は2009年6月28日からで, 7月1日からクエン酸クロミフェン50mg/日を4日間内服した. 7月10日にhMG150単位を筋注し, 7月11日に初回の人工授精を施行した. |
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ISSN: | 1884-9938 |