O-1311 単孔式腹腔鏡下手術導入までの当科での取り組み

現在良性卵巣腫瘍に対しては腹腔鏡下手術が一般的になっており, 臍下部に12mmのカメラポートを挿入し下腹部に2カ所ないし3カ所の5mmポートを挿入して手術を行うのが標準的である. 最近では単孔式腹腔鏡下手術やNOTES(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery)等の手術が導入され, 極力小さな創での手術を導入する症例も報告されている. 今回我々は2010年1月からScarless surgeryをめざし, 単孔式手術導入に至るまでの過程として声部に2本, 下腹部に1本の5mmトロッカーを挿入し2カ所の創から行う二孔式腹腔鏡下男巣腫瘍手術を導...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2010, Vol.26 (1), p.136-136
Hauptverfasser: 久毅, 尾上昌世, 吉見佳奈, 小玉美智子, 大塚博文, 橋本奈美子, 佐伯典厚, 廣田憲二, 舩渡孝郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:現在良性卵巣腫瘍に対しては腹腔鏡下手術が一般的になっており, 臍下部に12mmのカメラポートを挿入し下腹部に2カ所ないし3カ所の5mmポートを挿入して手術を行うのが標準的である. 最近では単孔式腹腔鏡下手術やNOTES(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery)等の手術が導入され, 極力小さな創での手術を導入する症例も報告されている. 今回我々は2010年1月からScarless surgeryをめざし, 単孔式手術導入に至るまでの過程として声部に2本, 下腹部に1本の5mmトロッカーを挿入し2カ所の創から行う二孔式腹腔鏡下男巣腫瘍手術を導入した. 症例は全14例で平均年齢は43.6歳(25-70歳)であった. 疾患の内訳は皮様嚢腫8例, 漿液性卵巣嚢腫4例, 子宮内膜症性卵巣嚢胞2例であった. 平均腫瘍径は5.9cmで, 術式は卵巣嚢腫摘出術9例, 付属器摘出術5例であった. 平均手術時間は87.4分, 平均術中出血量は20gで術中, 術後合併症およびトロッカー追加症例は認めなかった. 術後惨痛(Numerical Rating Scale)は術当日4.4±2.9, 術翌日は3/3±2.1であった. 今回我々は後に導入した単孔式腹腔鏡下手術5例を経験したので加えて報告する.
ISSN:1884-9938