四谷メディカルキューブ「きずの小さな手術センター」開院4年目の軌跡

「ウイメンズセンター」「きずの小さな手術センター」「画像診断センター」など6つのセンターから構成される都市型機能特化クリニックとして2005年5月にオープンした. 今回内視鏡下手術に特化して設計された「きずの小さな手術センター」での開院後4年間における婦人科内視鏡下手術の実績を紹介する. これまでの婦人科内視鏡下手術件数は1144件(2009年5月迄)で, 2006年6月から38例, 2006年221例, 2007年432例, 2008年310例, 2009年目5月143件である. 開院4年以内に婦人科内視鏡下手術件数は飛躍的に増加し総数1000例を超えた. また2008年7月から子宮筋腫核出...

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Hauptverfasser: 山田昌代, 勢多真理子, 西尾元宏, 根津幸穂, 宇都博文, 杉本到, 山本享子, 関川智重, 子安保喜
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「ウイメンズセンター」「きずの小さな手術センター」「画像診断センター」など6つのセンターから構成される都市型機能特化クリニックとして2005年5月にオープンした. 今回内視鏡下手術に特化して設計された「きずの小さな手術センター」での開院後4年間における婦人科内視鏡下手術の実績を紹介する. これまでの婦人科内視鏡下手術件数は1144件(2009年5月迄)で, 2006年6月から38例, 2006年221例, 2007年432例, 2008年310例, 2009年目5月143件である. 開院4年以内に婦人科内視鏡下手術件数は飛躍的に増加し総数1000例を超えた. また2008年7月から子宮筋腫核出術が自費診療となり, 一時手術件数が減少したもののその後再び回復している. 原則的に適応は良性疾患で開腹手術は行っていない. 腹腔鏡下手術を手技別にみると, 子宮筋腫核出術(LM, LAM)583例, 子宮摘出術(LAVH, LH, TLH)120例, 卵巣嚢腫摘出術(TLC, LAC)348例, 付属器切除術40例と機能温存手術が大半を占める. また子宮鏡下手術51例に施行している. 術中開腹移行例は2例(0.18%)でいずれも手術既往による高度癒着例であった. 合併症は子宮筋炎2例, (0.18%), 膀胱損傷2例(0.18%), 筋膜下血腫1例(0.1%), 後腹膜内血腫1例(0.1%), バゾプレシン子宮筋層内注入による心停止1例(0.1%)であった. 子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科良性疾患では低侵襲でしかも機能を温存した手術を希望されるケースが増加している. また子宮筋腫核出術においては以前では腹腔鏡手術の対応不可能な最大径の増大や超多発子宮筋腫など難易度の高い症例が増加しており, LAMによる術式が増加している. そのようなニーズから機能温存を主とした内視鏡下手術は今後益々普及していくものと思われる.
ISSN:1884-9938