当科における腹腔鏡下後腹膜リンパ節郭清術の精度と妥当性に関する検討(再発予後の視点からの検討)

当科では2004年より子宮頸癌, 体癌, 卵巣癌において腹腔鏡下リンパ節郭清術を取り入れてきた. 当初は主として術後の病理学的検討(核出されたリンパ節個数)によりその妥当性を検証し, 術中摘出されたリンパ節個数に差がないことより腹腔鏡下においても開腹手術と同等に郭清が施行しうることを報告した. 今回我々は郭清部位よりの再発の有無という観点から, 当科において施行された腹腔鏡下リンパ節郭清の妥当性を検討したので報告する. 症例は腹腔鏡下にリンパ郭清術(診断的リンパ節郭清症例を除く)が施行され, さらに術後2年以上の観察期間を有する症例とし, また診断的リンパ節郭心術が施行された症例を除く47例(...

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Hauptverfasser: 野村英司, 石本真紀, 中谷真紀子, 工藤正尊, 光部兼六郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:当科では2004年より子宮頸癌, 体癌, 卵巣癌において腹腔鏡下リンパ節郭清術を取り入れてきた. 当初は主として術後の病理学的検討(核出されたリンパ節個数)によりその妥当性を検証し, 術中摘出されたリンパ節個数に差がないことより腹腔鏡下においても開腹手術と同等に郭清が施行しうることを報告した. 今回我々は郭清部位よりの再発の有無という観点から, 当科において施行された腹腔鏡下リンパ節郭清の妥当性を検討したので報告する. 症例は腹腔鏡下にリンパ郭清術(診断的リンパ節郭清症例を除く)が施行され, さらに術後2年以上の観察期間を有する症例とし, また診断的リンパ節郭心術が施行された症例を除く47例(子宮体癌16例, 卵巣癌18例, 子宮頸癌8例, 重複癌(体癌/卵巣癌)5例)である. リンパ節郭清部位よりの再発の有無を検討し, 術後の病理学的所見および手術ビデオなどにより検証した. 今回の検討では郭清部位よりの再発を認めたのは子宮体癌(serous adenocarcinoma)の1例のみであった. 本再発症例の報告をおこなうとともに, 手術ビデオを供覧し本症例において腹腔鏡下手術が妥当であったか文献的考察を加え検証する.
ISSN:1884-9938