P-1031 当科における腹腔鏡補助下筋腫核出術の後方視的検討

【目的】当科で行った腹腔鏡補助下筋腫核出術(LAM)ついて後方視的に検討した. 【方法】2001年1月から2007年12月までに当科で腹腔鏡補助下筋腫核出術を施行した468例のうち同時に施行した卵巣嚢腫や子宮鏡による手術例を除く405例を対象とした. 術式はラバロリフトシステムによる吊り上げ式にて行った. 臍部10mm孔より吊り上げ鉤を挿入しラバロリフトにより腹壁を挙上する. 恥骨上で3.5cmの横切開を加えウーンドリトラクターを装着する. 臍部から5mmのカメラで観察し, 恥骨上創部より細切核出し, 体外で縫合操作を行った. それぞれの症例に対し年齢, BMI, 筋腫個数, 筋腫核最大径,...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2008, Vol.24 (1), p.182-182
Hauptverfasser: 横井猛, 久裕, 松岡智史, 松岡左希子, 久毅, 大塚博文, 佐伯典厚, 廣田憲二, 舩渡孝郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】当科で行った腹腔鏡補助下筋腫核出術(LAM)ついて後方視的に検討した. 【方法】2001年1月から2007年12月までに当科で腹腔鏡補助下筋腫核出術を施行した468例のうち同時に施行した卵巣嚢腫や子宮鏡による手術例を除く405例を対象とした. 術式はラバロリフトシステムによる吊り上げ式にて行った. 臍部10mm孔より吊り上げ鉤を挿入しラバロリフトにより腹壁を挙上する. 恥骨上で3.5cmの横切開を加えウーンドリトラクターを装着する. 臍部から5mmのカメラで観察し, 恥骨上創部より細切核出し, 体外で縫合操作を行った. それぞれの症例に対し年齢, BMI, 筋腫個数, 筋腫核最大径, 摘出筋腫重量, 手術時間, 出血量, 合併症について検討し年次ごとの比較を行った. 【結果】405例全体の平均値は年齢35.9±4.8, BMI21.4±3.2, 核出筋腫個数3.2±3.3で最大個数は25個, 筋腫核最大径69.0±26.5mmで最大径は200mm, 摘出筋腫重量246.4±248.79で最大重量は1685g, 手術時間126.5±37.8分, 出血量166.8±216.9gであった. 4例が開腹に移行し, 合併症は術後膿瘍1例, 術後出血による再開腹1例であった. 筋腫最大径10cm以上と10cm未満の2群にわけ比較するとそれぞれ平均手術時間157.7±39.5分, 121.6±34.8分, 平均出血量410.8±369.5g, 126.7±158gであった. また筋腫個数を5個以上と未満の2群にわけ比較するとそれぞれ平均手術時間152.7±38.3分, 120.4±35.3分, 平均出血量201.5±143.3g, 162.g±237.5gであった. 各年度別では摘出筋腫重量, 手術時間, 出血量に差は認められなかった. 【考察】巨大多発筋腫に関しては手術時間, 出血量は多くなる傾向はあるが, 開腹手術の選択の前に考慮しうる術式として十分許容できると考えられた. また年度ごとに術者が変わり技術的な差異があるにもかかわらず, 成績に差がなかったことから安全な術式であると考えられた.
ISSN:1884-9938