O-1126 子宮外妊娠の診断におけるhCG測定―尿中hCG, 尿クレアチニン補正, 血中hCGの比較について
【目的】子宮外妊娠の診断や手術時期の決定には 尿中hCG測定が一般的であるが, ばらつきが大きいという欠点がある. 一方, β-CTPを抗原とするEIA法は高感度で鋭敏であるが, 測定結果を得るまで約3-5日を要する. 今回, 測定が1時間という極めて短時間で結果の得られるαβhCGを抗原とするFEIA法を用い, この測定法による, 血中hCG, 尿中hCG, および尿クレアチニン補正した尿中hCGの信頼性を検討し, 実地臨床で応用できるか否かを検討した. 【方法】平成19年1~5月までの, 子宮外妊娠疑いにて血中hCGを検査した14症例を対象とし, 血中hCGを, αβhCGを抗原とするFE...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2008, Vol.24 (1), p.75-75 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】子宮外妊娠の診断や手術時期の決定には 尿中hCG測定が一般的であるが, ばらつきが大きいという欠点がある. 一方, β-CTPを抗原とするEIA法は高感度で鋭敏であるが, 測定結果を得るまで約3-5日を要する. 今回, 測定が1時間という極めて短時間で結果の得られるαβhCGを抗原とするFEIA法を用い, この測定法による, 血中hCG, 尿中hCG, および尿クレアチニン補正した尿中hCGの信頼性を検討し, 実地臨床で応用できるか否かを検討した. 【方法】平成19年1~5月までの, 子宮外妊娠疑いにて血中hCGを検査した14症例を対象とし, 血中hCGを, αβhCGを抗原とするFEIA法と, β-CTPを抗原とするEIA法で測定し, 1)血中hCG(FEIA法:αβhCG)と血中hCG(EIA法:β-CTP)との関連性を検討した. 2)尿中hCGを測定し, 尿クレアチニン補正し, 血中hCGとの関連性を検討した. 【成績】1)血中β-CTPと血中αβhCGとの間に極めて高い有意の正の相関を認めた(r2=0.9703). 2)血中hCGと尿中hCGとの間には有意の正の相関を認めるが, ばらつきが多かった(r2=0.6385). 尿中hCGを尿クレアチニン補正すると, ばらつきは大幅に減少した(r2=0.8746). 【結論】子宮外妊娠の診断における血中hCGでは, FEIA法によるαβhCGは, EIA法によるβ-CTPとほぼ同等の感度を有することが示された. また尿中hCG(FELへ法によるαβhCG)は尿クレアチニン補正することで, その信頼性は格段に上昇することも明らかになった. |
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ISSN: | 1884-9938 |