当科で治療した卵管間質部妊娠12症例の検討

「はじめに」子宮外妊娠は妊娠1000あたり16例程度発生する. そのなかで卵管間質部妊娠の発生頻度は全卵管妊娠の2~4%でその母体死亡率は2~2.5%と報告されている1). 従来, 卵管間質部妊娠の治療方法は開腹術が一般的であったが, 最近内視鏡下手術や薬物療法による良好な成績が報告されている2). 症例数が少なく日常臨床において遭遇する機会も少ないことから, 診断及び治療に対して一定の基準をもって管理が行われていないのが現状と考えられる. そこで, 当科において1998年11月より2006年6月までに治療した卵管間質部妊娠12症例の検討を行い, これまでの文献報告を参考として現時点での卵管間...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2007, Vol.22 (2), p.403-407
Hauptverfasser: 濱地勝弘, 横山幹文, 高木香津子, 村田将春, 坂口健一郎, 妹尾大作
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」子宮外妊娠は妊娠1000あたり16例程度発生する. そのなかで卵管間質部妊娠の発生頻度は全卵管妊娠の2~4%でその母体死亡率は2~2.5%と報告されている1). 従来, 卵管間質部妊娠の治療方法は開腹術が一般的であったが, 最近内視鏡下手術や薬物療法による良好な成績が報告されている2). 症例数が少なく日常臨床において遭遇する機会も少ないことから, 診断及び治療に対して一定の基準をもって管理が行われていないのが現状と考えられる. そこで, 当科において1998年11月より2006年6月までに治療した卵管間質部妊娠12症例の検討を行い, これまでの文献報告を参考として現時点での卵管間質部妊娠の管理方法について考察した. 「対象」1998年11月より2006年6月までに当科で治療を行った卵管間質部妊娠12例とした. 「患者背景」表1に全症例の背景を提示した. 12例の卵管間質部妊娠は全て自然妊娠による症例であった. 診断時妊娠週数は6週から10週で平均は8.3±1.24週(mean±SD:以下同様)であった.
ISSN:1884-9938