重複子宮・片側膣閉鎖が疑われたが, 附属器膿瘍の発熱であった1症例
重複膣を合併した重複子宮で片側の膣閉鎖による下腹痛, 附属器腫瘤は報告が散見されるが, 附属器に膿瘍を形成した若年の膣閉鎖のない重複子宮症例を経験したので報告する. 15歳6ヶ月の未妊女性. 心内膜床欠損にて人工弁置換術の既往ありアスピリン, バナルジン内服中. 初経14歳. 月経不順. 月経開始当日より発熱あり, 翌日から下腹痛出現したため当院救急外来受診. CTにて骨盤内膿瘍を指摘され当科紹介. WBC18390, CRP7.9であった. 重複子宮および左膣壁にCystを認め, 左附属器に3.5cmの嚢胞を認めた. 月経モリミナと附属器炎が疑われたため入院し抗生剤を投与した. 入院後の診察...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2006, Vol.22 (1), p.162-162 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 重複膣を合併した重複子宮で片側の膣閉鎖による下腹痛, 附属器腫瘤は報告が散見されるが, 附属器に膿瘍を形成した若年の膣閉鎖のない重複子宮症例を経験したので報告する. 15歳6ヶ月の未妊女性. 心内膜床欠損にて人工弁置換術の既往ありアスピリン, バナルジン内服中. 初経14歳. 月経不順. 月経開始当日より発熱あり, 翌日から下腹痛出現したため当院救急外来受診. CTにて骨盤内膿瘍を指摘され当科紹介. WBC18390, CRP7.9であった. 重複子宮および左膣壁にCystを認め, 左附属器に3.5cmの嚢胞を認めた. 月経モリミナと附属器炎が疑われたため入院し抗生剤を投与した. 入院後の診察にて膣壁左側に小孔を認め, モリミナは否定された. 人工弁置換術の既往あるため, 待機的に手術を行う方針とし, 炎症が改善し10日目に退院した. 附属器周囲の嚢腫を摘出するため15歳9ヶ月に再度入院し, heparinizationを行い, 腹腔鏡下手術を行った. 腹腔鏡所見で附属器周囲の強い癒着を認めたため附属器切除を行った. 術後発熱, 腹痛は改善した. |
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ISSN: | 1884-9938 |