子宮奇形に対するTCRとその成績
子宮鏡手術は子宮内膜ポリープ, 子宮筋腫, 中隔子宮などの子宮奇形に対して行っている. 当初は年間10数例であったが最近は40例前後と増加傾向にある. その方法としては閉経前の場合, 一ヶ月前にGnRHaを投与, 前日にラミセルによる子宮頸管の拡張を行い, 麻酔は原則として脊椎麻酔を用いている. 子宮奇形は挙児希望のある中隔子宮, 弓状子宮が適応となる. 当初, 中隔の切除はループ電極を用い, 腹腔鏡あるいは超音波によるモニター下に行っていた. しかし切除が充分でない例があり, 切除方法に変更を加えた. まず, 切開凝固用電極を用い, 中隔に横切開を加え2分割とする. 切開を進めると子宮筋層を...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 子宮鏡手術は子宮内膜ポリープ, 子宮筋腫, 中隔子宮などの子宮奇形に対して行っている. 当初は年間10数例であったが最近は40例前後と増加傾向にある. その方法としては閉経前の場合, 一ヶ月前にGnRHaを投与, 前日にラミセルによる子宮頸管の拡張を行い, 麻酔は原則として脊椎麻酔を用いている. 子宮奇形は挙児希望のある中隔子宮, 弓状子宮が適応となる. 当初, 中隔の切除はループ電極を用い, 腹腔鏡あるいは超音波によるモニター下に行っていた. しかし切除が充分でない例があり, 切除方法に変更を加えた. まず, 切開凝固用電極を用い, 中隔に横切開を加え2分割とする. 切開を進めると子宮筋層を確認する事ができ, 切除する深さが決まる. 卵管を確認し, 近づき過ぎないよう予め切除範囲を決定し, その後, ループ電極を用いて中隔を切除する(2分割切除). この方法は特にモニターも必要とせず, 非常に簡単で安定した切除が得られる. 現在までに子宮奇形6例にTCRを施行, そのうち3例が生児を得ている. |
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ISSN: | 1884-9938 |