2回の子宮鏡下手術により切除した粘膜下筋腫の1例
子宮鏡下手術(以下TCR)による子宮筋腫摘出術は侵襲が少なく, また退院, 社会復帰も早く今後さらに増加が期待される手術である. その反面, 手術適応は子宮筋腫の中では少なく摘出できる範囲も限られている. またその手術時の条件が揃わないと十分な切除は難しい. 悪条件下続行すると穿孔などのも問題も出てくる. 当院では1995年よりTCRを開始, 2003年末まで125例施行している. その内粘膜下筋腫が62例であった. 最大径5cm未満, 突出度50%以上の筋腫に関してはほぼ1回にて切除を終了している. 今回, その最大径, 突出度より切除可能と考えられたにもかかわらず手術時の条件が揃わないため...
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Zusammenfassung: | 子宮鏡下手術(以下TCR)による子宮筋腫摘出術は侵襲が少なく, また退院, 社会復帰も早く今後さらに増加が期待される手術である. その反面, 手術適応は子宮筋腫の中では少なく摘出できる範囲も限られている. またその手術時の条件が揃わないと十分な切除は難しい. 悪条件下続行すると穿孔などのも問題も出てくる. 当院では1995年よりTCRを開始, 2003年末まで125例施行している. その内粘膜下筋腫が62例であった. 最大径5cm未満, 突出度50%以上の筋腫に関してはほぼ1回にて切除を終了している. 今回, その最大径, 突出度より切除可能と考えられたにもかかわらず手術時の条件が揃わないため2回に分けて切除を終了した粘膜下筋腫を経験したので, 報告する. (症例)26歳0G0P過多月経にて他院受診, その後粘膜下筋腫の診断にて1999年7月22日当院へ紹介初診に至る. 初診時径32×32mm, 突出度50%以上の粘膜下筋腫を認めた. 1999年12月15日脊椎麻酔下TCR施行するも子宮内腔の拡張が不良で視野が十分確保できず筋腫核の約半分を残した. 径13×18mmの遺残した筋腫に対し, 2002年6月26日, 2回目のTCR施行, 手術時の条件も良好で残りの筋腫の切除をし得た. 症状も改善し, その後も新たな筋腫の発生も2004年1月まで認めていない. 粘膜下筋腫はその突出度が50%以上の好条件であっても, 手術時の条件が悪いと切除は難しい. 今回の症例から, TCRにはその子宮の内腔の拡張, 十分な視野の確保, 及び頚管の拡大が重要と思われた. |
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ISSN: | 1884-9938 |