50.当科における腹腔鏡下子宮筋腫核出術の検討

近年腹腔鏡下手術が普及し子宮筋腫核出手術に対してもその要望は高くなって来ており, 当科においても2000年4月より本術式を取り入れその需要に対応を開始した. 本年までに29症例に施行し, その手術術式はモルセレーターを使用し体内で縫合するTLMおよび核出を体内で行い搬出および縫合は腹壁小切開部より行うLAMの二つの術式を適時選択している. 内訳はTLM19例, LAM10例とまだまだ両術式の症例数は少ないが, 両者を併せた手術成績では平均年齢34.8±5.1歳(22~44歳), 手術時間142.2±46.9分(70~285分), 出血量116±204ml(10~750ml), 平均筋腫重量は1...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2003, Vol.19 (1), p.71-71
Hauptverfasser: 村田浩之, 清水八尋, 長岡理明, 早川康仁, 三宅良明, 山本樹生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:近年腹腔鏡下手術が普及し子宮筋腫核出手術に対してもその要望は高くなって来ており, 当科においても2000年4月より本術式を取り入れその需要に対応を開始した. 本年までに29症例に施行し, その手術術式はモルセレーターを使用し体内で縫合するTLMおよび核出を体内で行い搬出および縫合は腹壁小切開部より行うLAMの二つの術式を適時選択している. 内訳はTLM19例, LAM10例とまだまだ両術式の症例数は少ないが, 両者を併せた手術成績では平均年齢34.8±5.1歳(22~44歳), 手術時間142.2±46.9分(70~285分), 出血量116±204ml(10~750ml), 平均筋腫重量は132±117g(24~444g), 平均筋腫個数は1.8±1.4個(1~5個), 術後入院日数は6.5±0.7日で開腹手術に移行した症例はなく, 重篤な術中, 術後合併症も認めず, 概ね良好な手術成績を収めている. 適応症例も拡大傾向にあるが術式選択の傾向として, 当初はTLMを中心に行っていたが最近はLAMにその術式が移行してきていることである. より安全性, 確実性, 簡便性を求めた結果であると考えるが, 術式の変遷を念頭に置き当科の腹腔鏡下筋腫核出術の手術成績を検討し報告する.
ISSN:1884-9938