腹腔鏡下子宮筋腫核出術の実際
子宮筋腫は良性婦人科疾患の中でも最も多い疾患の一つで, 生殖可能年齢層においてもしばしば認められ, これらの症例においては機能保存手術である子宮筋腫核出術が選択される. 近年, 腹腔鏡手術術式の発達や周辺機器の進歩にともなって, 従来開腹によって行われていた子宮筋腫核出術も腹腔鏡下に施行可能となってきた. 腹腔鏡下子宮筋腫核出術は開腹手術に比べて手術侵襲が少なく, 術後の癒着がないなど多くの利点があるが, 一方で手術手技が難しいため子宮筋腫核出後の筋層縫合が不十分になりやすく, 術後の子宮創部の離開や瘻孔, また術後妊娠子宮における子宮破裂などの報告1~6)もある. そのため腹腔鏡下子宮筋腫核...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2001, Vol.17 (2), p.127-131 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 子宮筋腫は良性婦人科疾患の中でも最も多い疾患の一つで, 生殖可能年齢層においてもしばしば認められ, これらの症例においては機能保存手術である子宮筋腫核出術が選択される. 近年, 腹腔鏡手術術式の発達や周辺機器の進歩にともなって, 従来開腹によって行われていた子宮筋腫核出術も腹腔鏡下に施行可能となってきた. 腹腔鏡下子宮筋腫核出術は開腹手術に比べて手術侵襲が少なく, 術後の癒着がないなど多くの利点があるが, 一方で手術手技が難しいため子宮筋腫核出後の筋層縫合が不十分になりやすく, 術後の子宮創部の離開や瘻孔, また術後妊娠子宮における子宮破裂などの報告1~6)もある. そのため腹腔鏡下子宮筋腫核出術は, その後の妊娠と分娩をも念頭においた確実な手術手技を行うことが重要といえる. |
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ISSN: | 1884-9938 |