LigaSure Vessel Sealing Systemを用いた無結紮腹腔鏡下子宮全摘術

近年, 産婦人科領域における腹腔鏡下手術は手術侵襲が少ないことから急速に普及してきた. それに伴い種々の周辺手術機器が新しく開発され, 比較的容易に安全な手術が可能になってきた. 腹腔鏡下子宮全摘術(以下LAVH, LHと略す)における諸靱帯や血管の処理には歴史的には熱凝固器, モノポーラーによる離断から始まって, Endo-GIA, バイポーラー, Harmonic Scalpel, LASERなどが次々に開発され, 使用されるようになってきている. 今回, 我々は出血量の軽減と手術時間の短縮を目的として, バイポーラーの最新技術を応用した新しい血管シーリング装置LigaSureを用いて,...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2000, Vol.16 (2), p.58-61
Hauptverfasser: 原田清行, 山木淳子, 伊藤將史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 産婦人科領域における腹腔鏡下手術は手術侵襲が少ないことから急速に普及してきた. それに伴い種々の周辺手術機器が新しく開発され, 比較的容易に安全な手術が可能になってきた. 腹腔鏡下子宮全摘術(以下LAVH, LHと略す)における諸靱帯や血管の処理には歴史的には熱凝固器, モノポーラーによる離断から始まって, Endo-GIA, バイポーラー, Harmonic Scalpel, LASERなどが次々に開発され, 使用されるようになってきている. 今回, 我々は出血量の軽減と手術時間の短縮を目的として, バイポーラーの最新技術を応用した新しい血管シーリング装置LigaSureを用いて, 無結紮にLAVH, LHを行ったので報告する. 対象と手術手技 対象は2000年8月から9月の間に子宮筋腫, 子宮腺筋症の診断でLAVH, LHを行った28例とし, このうち4例に血管シーリング装置LigaSure(写真1)を用いてLAVH, LHを行った.
ISSN:1884-9938