卵管峡部妊娠 (破裂例) は腹腔鏡下保存手術の適応外か?
子宮外妊娠に対する腹腔鏡下保存手術は, 妊孕性温存を目的として試みられ, その適応や限界, 術後卵管疎通率およびその後の妊娠率などが報告され, 次第に普及しつつある1, 2, 3, 4). 一般に保存手術の適応としては卵管の大きさ, 術前のhCG値などを基準としている報告もみられるが, 多くの例では非破裂例を対象としている1, 5, 6). 今回, 私どもは卵管峡部の破裂例に対して腹腔鏡下保存手術を試み, 1例はsecond look laparoscopyを施行し, 患側卵管の疎通性を確認でき, また残りの1例では患側外妊を反復した症例を経験したので報告する. 症例 患者1:○永○子, 30...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1999, Vol.15(1), pp.89-92 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 子宮外妊娠に対する腹腔鏡下保存手術は, 妊孕性温存を目的として試みられ, その適応や限界, 術後卵管疎通率およびその後の妊娠率などが報告され, 次第に普及しつつある1, 2, 3, 4). 一般に保存手術の適応としては卵管の大きさ, 術前のhCG値などを基準としている報告もみられるが, 多くの例では非破裂例を対象としている1, 5, 6). 今回, 私どもは卵管峡部の破裂例に対して腹腔鏡下保存手術を試み, 1例はsecond look laparoscopyを施行し, 患側卵管の疎通性を確認でき, また残りの1例では患側外妊を反復した症例を経験したので報告する. 症例 患者1:○永○子, 30歳, 1回経妊1回経産. 主訴:不正性器出血および下腹痛. 月経歴:初経14歳, 月経周期36日型, 持続5日間, 経血量は少なく, 月経痛は軽度認める. 現病歴:平成10年1月16日から5日間を最終月経として, 2月16日から少量の不正性器出血が持続していた. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.15.89 |