子宮外妊娠に対する待機療法の検討
近年, 低単位hCG検出薬が開発され, また経腟超音波断層法が日常臨床上でも普及してきたことなどにより子宮外妊娠(以下, 外妊と略す)は破裂前に発見される例が多くなりつつある. また診断および治療技術として腹腔鏡を導入する施設が増加するにつれて, 診断的腹腔鏡あるいは腹腔鏡下手術を積極的に導入する施設もある. さらに, 挙児希望例に対して, 妊孕性温存を目的とした薬物療法や保存手術も試みられている1)~4). しかし, 無症状の外妊例に対しては, 診断的腹腔鏡に引き続き治療を行う積極的治療法とhCG値, 超音波断層法および臨床症状などを参考としながら自然治癒を期待する待機療法がある5)~17)...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1998, Vol.14(1), pp.101-104 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 低単位hCG検出薬が開発され, また経腟超音波断層法が日常臨床上でも普及してきたことなどにより子宮外妊娠(以下, 外妊と略す)は破裂前に発見される例が多くなりつつある. また診断および治療技術として腹腔鏡を導入する施設が増加するにつれて, 診断的腹腔鏡あるいは腹腔鏡下手術を積極的に導入する施設もある. さらに, 挙児希望例に対して, 妊孕性温存を目的とした薬物療法や保存手術も試みられている1)~4). しかし, 無症状の外妊例に対しては, 診断的腹腔鏡に引き続き治療を行う積極的治療法とhCG値, 超音波断層法および臨床症状などを参考としながら自然治癒を期待する待機療法がある5)~17). 今回私どもは, 当科における待機療法について検討した. 対象および方法 平成3年5月から平成10年6月までに, 当科で取り扱った外妊は232例である. その内訳は, MTX全身投与16例, MTX局所投与31例, 開腹保存手術40例, 腹腔鏡下保存手術40例, 開腹根治手術46例および腹腔鏡下根治手術48例である. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.14.101 |