当教室における腹腔鏡下筋腫核出術の工夫

腹腔鏡下筋腫核出術は, 種々の腹腔鏡下操作の中でも難度の高い手術手技の一つである. それは, 開腹手術に比べ多くの制約を受ける腹腔鏡下で, 効率よく筋腫を核出し, 確実に筋腫核出後の筋層縫合を行う高度の手術手技が要求されるからである. したがって, 手術完遂度の高い腹腔鏡下筋腫核出術を行うためには, 手術手技の習熟や手術機材の整備以外にも, 閉鎖腔手術の特殊性を考慮した術式の工夫が是非必要である. 当教室では, 1994年後半より独自に考案した腹腔鏡下筋腫核出術-筋腫核折半番飜転法を実施しており, 本稿ではこの手術手技と手術成績について報告する. 対象および手術方法 1994年7月から1998...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1998, Vol.14 (1), p.45-50
Hauptverfasser: 廣田穣, 大原聡, 門脇恵, 塚田和彦, 西澤春紀, 西尾永司, 石川あずみ, 河上征治, 青木豊和, 佐藤匡昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:腹腔鏡下筋腫核出術は, 種々の腹腔鏡下操作の中でも難度の高い手術手技の一つである. それは, 開腹手術に比べ多くの制約を受ける腹腔鏡下で, 効率よく筋腫を核出し, 確実に筋腫核出後の筋層縫合を行う高度の手術手技が要求されるからである. したがって, 手術完遂度の高い腹腔鏡下筋腫核出術を行うためには, 手術手技の習熟や手術機材の整備以外にも, 閉鎖腔手術の特殊性を考慮した術式の工夫が是非必要である. 当教室では, 1994年後半より独自に考案した腹腔鏡下筋腫核出術-筋腫核折半番飜転法を実施しており, 本稿ではこの手術手技と手術成績について報告する. 対象および手術方法 1994年7月から1998年8月までに腹腔鏡下筋腫核出術を行った27例のうち筋腫核最大径が30mm以上の14症例を対象とした. 腹腔鏡下筋腫核出術の適応基準は, 腹腔鏡下手術の特殊性と当教室での腹腔鏡下操作の習熟レベルを考慮し, 以下の4項目を満たすものとした.
ISSN:1884-9938