New Vaginal Illuminative Trocarを用いた腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術
腹腔鏡下手術による卵巣腫瘍の手術においては, 0,3~0,5%の頻度で悪性腫瘍が見い出されるという報告(1)がある. このため腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術においては術前に十分な検討を行ない良性疾患のみを対象とすることや, 小さな傷から大きな腫瘍を取り出すために腫瘍の縮小操作を行なうが, その際の腫瘍内容の腹腔内漏出を極力防止する必要がある. 今回われわれは, 気腹法下で腟管を開放してもガス漏れを起こすことなく, 腹腔鏡下子宮全摘術(laparoscopic hysterectomy, 以下LHと略す, およびTotal laparoscopic hysterectomy, 以下TLHと略す)を安全か...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1997-12, Vol.13 (1), p.165-168 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 腹腔鏡下手術による卵巣腫瘍の手術においては, 0,3~0,5%の頻度で悪性腫瘍が見い出されるという報告(1)がある. このため腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術においては術前に十分な検討を行ない良性疾患のみを対象とすることや, 小さな傷から大きな腫瘍を取り出すために腫瘍の縮小操作を行なうが, その際の腫瘍内容の腹腔内漏出を極力防止する必要がある. 今回われわれは, 気腹法下で腟管を開放してもガス漏れを起こすことなく, 腹腔鏡下子宮全摘術(laparoscopic hysterectomy, 以下LHと略す, およびTotal laparoscopic hysterectomy, 以下TLHと略す)を安全かつ迅速に施行する目的で開発, 報告(2)したVaginal Illuminative Trocarを用いて, 腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術においても卵巣腫瘍を縮小操作を行なうことなしに経腟的に摘出することを可能としたので報告する. 使用器具 このVaginal Illuminative Trocar(写真1)はオリンパス社と共同で開発された. |
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ISSN: | 1884-9938 |