不妊症における子宮内膜ポリープの意義とその治療効果
目的 不妊症における子宮内膜ポリープの意義と治療効果を明らかにすること. 方法と対象 子宮鏡にて子宮内膜ポリープが確認された不妊症76例について, その所見と治療法, 転帰の関係を検討した. 結果 (1)内面にポリープが多発した11例(A群), 小さいポリープが1~3個程度あるだけのもの20例(B群)と, それ以外(4個以上や大きいもの)の45例(C群)に分けた. 治療はTCR/掻爬/ホルモン療法としたが, 治療を実施したものは, A, B, Cそれぞれ, 7例(63.6%), 1例(5.0%), 18例(40.0%)であった. (2)妊娠したものはそれぞれ5例(45.5%), 9例(45.0...
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Zusammenfassung: | 目的 不妊症における子宮内膜ポリープの意義と治療効果を明らかにすること. 方法と対象 子宮鏡にて子宮内膜ポリープが確認された不妊症76例について, その所見と治療法, 転帰の関係を検討した. 結果 (1)内面にポリープが多発した11例(A群), 小さいポリープが1~3個程度あるだけのもの20例(B群)と, それ以外(4個以上や大きいもの)の45例(C群)に分けた. 治療はTCR/掻爬/ホルモン療法としたが, 治療を実施したものは, A, B, Cそれぞれ, 7例(63.6%), 1例(5.0%), 18例(40.0%)であった. (2)妊娠したものはそれぞれ5例(45.5%), 9例(45.0%), 21例(46.7%)であった. (3)異型内膜増殖症がそれぞれ2例(9,1%), 0例(0.0%), 2例(4.4%)に発見された. (4)内分泌的な特徴は見いだせなかった. 考察 小さい3個以内程度の子宮内膜ポリープは内膜細胞診を施行し経過を観察してよい. それ以外のポリープの処置についての結論は得られなかったこ多発する場合は子宮内膜異型増殖症が高頻度に発見された. |
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ISSN: | 1884-9938 |