腹腔鏡による骨盤所見と月経痛に関する検討

腹腔鏡の普及により子宮内膜症やその他の骨盤内の病変を直接肉眼的に診断することが可能となり, 月経痛および月経困難症の原区検索をより的確に行うことが可能となった, しかしながら, これらの骨盤内病変が実際にどのように月経痛の発症に関わっているかは, そのメカニズムを含めてまだよく分かっていない. 今回われわれは, 骨盤内の子宮内膜症や癒着が, 月経痛の有無や程度とどのように相関するかについて, 過去の腹腔鏡検査記録をもとにレトロスペクティブな検討を行った. 対象と方法 平成4年1月1日から平成6年12月31日までの3年間に東北大学医学部付属病院産婦人科において施行された291例の腹腔鏡(診断的お...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1995, Vol.11(1), pp.63-67
Hauptverfasser: 戸澤, 秀夫, 深谷, 孝夫, 矢嶋, 聰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:腹腔鏡の普及により子宮内膜症やその他の骨盤内の病変を直接肉眼的に診断することが可能となり, 月経痛および月経困難症の原区検索をより的確に行うことが可能となった, しかしながら, これらの骨盤内病変が実際にどのように月経痛の発症に関わっているかは, そのメカニズムを含めてまだよく分かっていない. 今回われわれは, 骨盤内の子宮内膜症や癒着が, 月経痛の有無や程度とどのように相関するかについて, 過去の腹腔鏡検査記録をもとにレトロスペクティブな検討を行った. 対象と方法 平成4年1月1日から平成6年12月31日までの3年間に東北大学医学部付属病院産婦人科において施行された291例の腹腔鏡(診断的および治療的腹腔鏡を含む)の記録と外来診療録に記載された内容をもとに, 子宮内膜症の有無や程度, 癒着の有無や部位・程度, その他の骨盤内所見と月経痛の程度との対応を項目毎に検討した. 原則として, これらの項目についての評価が不可能な症例(記載漏れも含む)は検討から除外した.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.11.63