子宮鏡下選択的通水術の評価

子宮鏡下選択的通水術(Hysteroscopic Hydrotubation Test)は卵管疎通性の検査法として左右別に検索可能・治療効果も期待できる等優れた方法であり, 反復検査可能・ヨード過敏や甲状腺疾患の症例にも使用可能などHSGに代わりうる利点も有している. ルーチン検査法としての問題点につき検討を加えたので報告する. 対象は平成3年1月1日から平成4年12月末までの間に施行した291例であり, 器具はオリンパスHYF-TypelT,Tube Model 19A 潅流液は主に生食水を用いた. 卵管内注入はインジゴ液5ml, 生食水10mlを用いた. 子宮後屈症, 子宮筋腫やポリープの...

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Hauptverfasser: 可世木成明, 池田淳, 小野寺啓至, 可世木公美子, 松原一太, 可世木辰夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:子宮鏡下選択的通水術(Hysteroscopic Hydrotubation Test)は卵管疎通性の検査法として左右別に検索可能・治療効果も期待できる等優れた方法であり, 反復検査可能・ヨード過敏や甲状腺疾患の症例にも使用可能などHSGに代わりうる利点も有している. ルーチン検査法としての問題点につき検討を加えたので報告する. 対象は平成3年1月1日から平成4年12月末までの間に施行した291例であり, 器具はオリンパスHYF-TypelT,Tube Model 19A 潅流液は主に生食水を用いた. 卵管内注入はインジゴ液5ml, 生食水10mlを用いた. 子宮後屈症, 子宮筋腫やポリープのある症例, 術者の習熟度が低い場合, 子宮内膜分泌期などにチューブ挿入困難例が見られた. これらはfalse negativeの原因でもあった. 卵管溜水腫の症例にfalse positiveが見られる本法の限界を示しているが, HSGで両側卵管閉塞と診断された症例に妊娠例も経験されており, 日常臨床上欠くことの出来ない検査法と考えられた.
ISSN:1884-9938