不妊症例における腹腔鏡検査治療4, 500件の分析

当科の腹腔鏡件数は, 1975年の3件に始まり, 86年には年間803件とピークをむかえ, 92年までに通算5,530件に達しすでに重要な診断, 治療技術として定着している. 当科の適応は, 不妊症(ルーチン検査, 治療, 配偶子操作), 卵巣悪性腫瘍, 子宮外妊娠, 子宮内膜症, その他であるが, 通算5,530件中, 不妊症適応が4,554件(84.1%)を占めている. 不妊症のルーチン腹腔鏡検査は, Corsomの適応に順じて行っているが, 不妊症適応中, (1)ルーチン検査, 治療が3,830件(84.1%), (2)配偶子操作724件(15.9%)であった. (1)において正常腹腔は...

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Hauptverfasser: 小林善宗, 井上正人, 本田育子, 鈴木隆弘, 黒島義男
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科の腹腔鏡件数は, 1975年の3件に始まり, 86年には年間803件とピークをむかえ, 92年までに通算5,530件に達しすでに重要な診断, 治療技術として定着している. 当科の適応は, 不妊症(ルーチン検査, 治療, 配偶子操作), 卵巣悪性腫瘍, 子宮外妊娠, 子宮内膜症, その他であるが, 通算5,530件中, 不妊症適応が4,554件(84.1%)を占めている. 不妊症のルーチン腹腔鏡検査は, Corsomの適応に順じて行っているが, 不妊症適応中, (1)ルーチン検査, 治療が3,830件(84.1%), (2)配偶子操作724件(15.9%)であった. (1)において正常腹腔は313件(8.2%)にすぎず, 3,157件(91.8%)は異常腹腔であった. 異常腹腔所見では子宮内膜症が大半を占め, 2,212件((1)の57.8%に相当)に達した. (1)における治療(手術)件数も増加している. 不妊症領域における腹腔鏡検査療の最近の傾向について分析したい.
ISSN:1884-9938