13歳女児にみられた子宮内膜症の1例
外性子宮内膜症は性成熟婦人に好発し, 子宮奇形などを合併していない限り若年婦人に発生することは比較的まれとされている. 今回, 私どもは強度の月経痛を訴える13歳の少女に対して腹腔鏡検査を施行し, その組織検査により子宮内膜症が疑われた1例を経験し, 同時に免疫組織染色も施行したので報告する. 症例 症例:北○智○, 13歳, 中学生. 主訴:下腹痛, 嘔吐および発熱. 既往歴:11歳の時, 虫垂切除術を受けている. 家族歴:特記すべきことはない. 月経歴:初経12歳, 周期30日型, 持続7日間. 現病歴:初経以来, 月経開始直前から嘔吐および発熱が出現し, 月経開始後3~5日目まで強度の下...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1993, Vol.9(1), pp.7-11 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 外性子宮内膜症は性成熟婦人に好発し, 子宮奇形などを合併していない限り若年婦人に発生することは比較的まれとされている. 今回, 私どもは強度の月経痛を訴える13歳の少女に対して腹腔鏡検査を施行し, その組織検査により子宮内膜症が疑われた1例を経験し, 同時に免疫組織染色も施行したので報告する. 症例 症例:北○智○, 13歳, 中学生. 主訴:下腹痛, 嘔吐および発熱. 既往歴:11歳の時, 虫垂切除術を受けている. 家族歴:特記すべきことはない. 月経歴:初経12歳, 周期30日型, 持続7日間. 現病歴:初経以来, 月経開始直前から嘔吐および発熱が出現し, 月経開始後3~5日目まで強度の下腹痛を訴えるため, 当院小児科で対症療法が行われていた. 小児科では内分泌学的および脳波等の検索が行われていたが, 明らかな異常所見は認められなかった. その後, 精査目的で平成4年1月14日, 当科へ紹介された. 直腸診, 超音波断層法および内分泌学的検査を施行したが, 明らかな異常所見は認められなかった. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.9.7 |