子宮外妊娠に対するMTX療法後の血中MTX濃度に関する検討
経腟超音波断層法の普及および低単位hCG検出薬の開発などにより, 卵管妊娠(以下, 外妊と略す)の早期診断が可能となり, 卵管破裂前に発見される例も比較的多くみられるようになってきた. 外妊の非破裂例に対しては, MTXの全身投与あるいは局所投与が試みられ, その有用性も報告されているが, 投与量あるいは投与方法に関しては, いまだ一定の基準は定められていない. そこで, まず当科でMTX局所投与を行った12例の治療成績について報告し, このうち5例については, 血中MTX濃度を測定したので報告する. 対象および方法 1. 治療成績 1991年5月から1992年6月までの間, 当科で取り扱った...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1992, Vol.8(1), pp.32-36 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 経腟超音波断層法の普及および低単位hCG検出薬の開発などにより, 卵管妊娠(以下, 外妊と略す)の早期診断が可能となり, 卵管破裂前に発見される例も比較的多くみられるようになってきた. 外妊の非破裂例に対しては, MTXの全身投与あるいは局所投与が試みられ, その有用性も報告されているが, 投与量あるいは投与方法に関しては, いまだ一定の基準は定められていない. そこで, まず当科でMTX局所投与を行った12例の治療成績について報告し, このうち5例については, 血中MTX濃度を測定したので報告する. 対象および方法 1. 治療成績 1991年5月から1992年6月までの間, 当科で取り扱った外妊12例を対象とした. 外妊はすべて腹腔鏡下に診断し, MTX 15~50mgを生理食塩液に溶解し, 病巣内に注入した. 局注後, 尿中hCG値の再上昇がみられたり, hCG値の下降が遷延する場合には, MTX 20mg/dayの筋肉内投与(4日間を1クール)を追加した. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.8.32 |