子宮鏡下卵管内人工授精法(HIT法)の効果に関する検討
AIH,AID等の人工授精法1),2)を頻回行ってもなかなか妊娠の成立しない, 難治性の不妊症症例の取扱をどうするか, という問題は日常の不妊症の臨床に際し常に悩まされる問題と思われる. AIH,AIDを10回以上行っても妊娠が成立しなかった場合, それ以後の治療方針に関してはそのまま人工授精法を続行するか, またはAIDの症例では無理であるが, AIHを行っている症例ならGIFT法を行い, さらにGIFT法不成功症例に対しては, IVF-ET法を行うという方針も考えられる. しかしAIH,AID等の人工授精法で妊娠が成立する場合, 10回以内で妊娠が成立することが多く, 10回で成功しなかっ...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1990, Vol.6 (1), p.46-50 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | AIH,AID等の人工授精法1),2)を頻回行ってもなかなか妊娠の成立しない, 難治性の不妊症症例の取扱をどうするか, という問題は日常の不妊症の臨床に際し常に悩まされる問題と思われる. AIH,AIDを10回以上行っても妊娠が成立しなかった場合, それ以後の治療方針に関してはそのまま人工授精法を続行するか, またはAIDの症例では無理であるが, AIHを行っている症例ならGIFT法を行い, さらにGIFT法不成功症例に対しては, IVF-ET法を行うという方針も考えられる. しかしAIH,AID等の人工授精法で妊娠が成立する場合, 10回以内で妊娠が成立することが多く, 10回で成功しなかった場合それを越えた回数で妊娠が成立する確率は非常に低値である. また, GIFT法, IVF-ET法に関しては, 費用が健康保険の適応とならないこと, 過排卵処理, 卵胞発育のモニタリングのために連日通院が必要であること, 入院, 麻酔, 手術が必要であることより, 希望されない患者さんも多いと思われる. |
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ISSN: | 1884-9938 |