子宮内膜異型増殖症の子宮鏡所見

子宮体癌の全子宮癌に占める頻度は, 近年増加の傾向を示しており, 一方その診断法として, 子宮内膜細胞診, 子宮内膜組織診, さらに子宮鏡が使用される様になった. また, 子宮体癌の前癌病変として, 子宮内膜増殖症が検討されており, 特に子宮内膜異型増殖症はFIGOの子宮体癌期別分類では0期に属している. 今回われわれは, 1983年4月より, 1984年4月までの5年間に, 33例の子宮内膜増殖症を組織学的に診断し, うち4例の異型増殖症を認めた. この4例の診断時に施行された子宮鏡所見と, 各症例の子宮鏡所見の変化を比較し, さらに高分化型腺癌との鑑別点について検討した. 対象症例のうちわ...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1988, Vol.4 (1), p.106-106
Hauptverfasser: 加藤充弘, 太田博孝, 設楽芳弘, 福島峰子, 真木正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:子宮体癌の全子宮癌に占める頻度は, 近年増加の傾向を示しており, 一方その診断法として, 子宮内膜細胞診, 子宮内膜組織診, さらに子宮鏡が使用される様になった. また, 子宮体癌の前癌病変として, 子宮内膜増殖症が検討されており, 特に子宮内膜異型増殖症はFIGOの子宮体癌期別分類では0期に属している. 今回われわれは, 1983年4月より, 1984年4月までの5年間に, 33例の子宮内膜増殖症を組織学的に診断し, うち4例の異型増殖症を認めた. この4例の診断時に施行された子宮鏡所見と, 各症例の子宮鏡所見の変化を比較し, さらに高分化型腺癌との鑑別点について検討した. 対象症例のうちわけは, 1例は31才の未婚女性, 3例は閉経後の経産婦であった. ともに不正性器出血を主訴に来院し, 子宮内膜細胞診でclassIII_a またはclassIIIと診断され, 子宮鏡にて観察後子宮内膜組織診が施行された. 婦人科疾患の合併症として2例に子宮筋腫, 1例に子宮内膜症を認めた.
ISSN:1884-9938