当科における腹腔鏡・子宮鏡の現況

札幌医大婦人科では昭和50年より現在まで100数例の腹腔鏡をおこなったが, その対象のほとんどは不妊症患者で, 現在では, HSG・Rubin testとならんで, 卵管疎通性検査法として, ルーチンの手技と考えている. 麻酔法は, 90%以上腰椎麻酔でおこなっており, 麻酔事故は1例もみられていない. HSG・Rubin testの疎通性に関する正診率を検討した結果, false positive,negativeともに各々約70%, 60%であった. 一方子宮鏡は昭和54年より現在まで, 47例に施行したが, 対象はやはり不妊症患者が多くHSGに子宮内陰影欠損を認めた場合, 全例適応として...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 1985, Vol.1 (1), p.46-46
Hauptverfasser: 東口篤司, 水内英充, 田中昭一, 橋本正淑
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:札幌医大婦人科では昭和50年より現在まで100数例の腹腔鏡をおこなったが, その対象のほとんどは不妊症患者で, 現在では, HSG・Rubin testとならんで, 卵管疎通性検査法として, ルーチンの手技と考えている. 麻酔法は, 90%以上腰椎麻酔でおこなっており, 麻酔事故は1例もみられていない. HSG・Rubin testの疎通性に関する正診率を検討した結果, false positive,negativeともに各々約70%, 60%であった. 一方子宮鏡は昭和54年より現在まで, 47例に施行したが, 対象はやはり不妊症患者が多くHSGに子宮内陰影欠損を認めた場合, 全例適応としている. 子宮体癌の症例も少なくなく, 発生頻度の上昇に伴なって実にその需要の増加が予想される.
ISSN:1884-9938