心拍変動解析による鍼刺激に対する自律神経反応の評価 - 腹部鍼刺激の経穴特異性の検討
「抄録」:10名の被験者に対して, 筋膜上圧刺激によりCV12(前正中線上, 胸骨体下端と臍中央との中点), ST25(臍中央の外方2寸), CV6(前正中線上, 臍中央の下方1.5寸)それぞれへの鍼刺激を行い, 各経穴の鍼刺激に対する自律神経反応を調べる目的で心拍変動と胃電図の変化を調べた. その結果, CV12への鍼刺激のみ, 心拍数の減少(p=0.0012)と, 心臓迷走神経活動の指標であるHF成分の増加(p=0.001), 心臓迷走神経と交感神経活動の指標であるLF成分の増加(p=0.005)がみられたが, ST25とCV6への鍼刺激では心拍数, HF成分, LF成分は有意な変化を示さ...
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Veröffentlicht in: | 自律神経 2015-06, Vol.52 (2), p.145-151 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」:10名の被験者に対して, 筋膜上圧刺激によりCV12(前正中線上, 胸骨体下端と臍中央との中点), ST25(臍中央の外方2寸), CV6(前正中線上, 臍中央の下方1.5寸)それぞれへの鍼刺激を行い, 各経穴の鍼刺激に対する自律神経反応を調べる目的で心拍変動と胃電図の変化を調べた. その結果, CV12への鍼刺激のみ, 心拍数の減少(p=0.0012)と, 心臓迷走神経活動の指標であるHF成分の増加(p=0.001), 心臓迷走神経と交感神経活動の指標であるLF成分の増加(p=0.005)がみられたが, ST25とCV6への鍼刺激では心拍数, HF成分, LF成分は有意な変化を示さなかった. 交感神経の指標であるLF/HFと胃電図のpowerと中心周波数は, 全ての経穴で有意な変化を示さなかった. CV12が心臓迷走神経活動を亢進させ, 胃の自律神経に影響を与えなかったことから, CV12の経穴特異性と臓器選択性が示された. |
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ISSN: | 0288-9250 |