ラット動脈圧・心拍数並びに扁桃体中心核セロトニン放出に対する脳内コルチコトロピン放出因子の関与
抄録: コルチコトロピン放出因子(CRF)は恐怖や不安時の自律反応に関わる. 本実験では動脈圧, 心拍数に対するCRFの関与をCRF受容体拮抗薬のα-helical CRF(9-41)を用いて検討した. また, 恐怖や不安を起こすことが知られている扁桃体中心核(以下, 中心核)のセロトニン放出についてもCRFの関与を調べた. 実験は麻酔下のラットで行い, α-helical CRF(9-41)は脳室内に投与した. 動脈圧は頸動脈に挿入したカテーテルを介して観血的に測定し, 心拍数は動脈圧の脈波から計数した. 中心核セロトニン放出はマイクロダイアリシス法とHPLCを組み合わせて測定した. α-h...
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Veröffentlicht in: | 自律神経 2014-09, Vol.51 (3), p.181-185 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 抄録: コルチコトロピン放出因子(CRF)は恐怖や不安時の自律反応に関わる. 本実験では動脈圧, 心拍数に対するCRFの関与をCRF受容体拮抗薬のα-helical CRF(9-41)を用いて検討した. また, 恐怖や不安を起こすことが知られている扁桃体中心核(以下, 中心核)のセロトニン放出についてもCRFの関与を調べた. 実験は麻酔下のラットで行い, α-helical CRF(9-41)は脳室内に投与した. 動脈圧は頸動脈に挿入したカテーテルを介して観血的に測定し, 心拍数は動脈圧の脈波から計数した. 中心核セロトニン放出はマイクロダイアリシス法とHPLCを組み合わせて測定した. α-helical CRF(9-41)の投与により, 心拍数は変化しなかったが, 平均動脈圧と扁桃体中心核のセロトニン放出は有意に減少した. これらの結果から, CRFは緊張性に動脈圧と中心核のセロトニン放出を高めていることが示唆された. |
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ISSN: | 0288-9250 |