Q 再発性単純疱疹のPIT (patient initiated therapy) 療法について知りたい

「A」単純疱疹とは単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus : HSV)が感染し生じる皮膚及び粘膜疾患である. HSVは初感染後に知覚神経節に潜伏感染する. 疾患やストレス等により細胞性免疫の低下などで, 潜伏していたHSVが増殖し, 再発をきたす. 再発病変としてはHSV 1型による口唇ヘルペスとHSV 2型による性器ヘルペスが主であり, 再発頻度は個人差によるが頻回に再発する症例では患者のquality of life(QOL)を著しく低下させる. PIT(patient initiated therapy)療法とは単純ヘルペスの再発が比較的高頻度に生じる患者に対し,...

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Veröffentlicht in:歯科薬物療法 2023-12, Vol.42 (2), p.79-81
Hauptverfasser: 医薬関連情報委員会, 山崎勇輝, 岩尾一生, 斎藤義夫, 竹野敏彦, 田中秀弥, 小松崎康文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「A」単純疱疹とは単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus : HSV)が感染し生じる皮膚及び粘膜疾患である. HSVは初感染後に知覚神経節に潜伏感染する. 疾患やストレス等により細胞性免疫の低下などで, 潜伏していたHSVが増殖し, 再発をきたす. 再発病変としてはHSV 1型による口唇ヘルペスとHSV 2型による性器ヘルペスが主であり, 再発頻度は個人差によるが頻回に再発する症例では患者のquality of life(QOL)を著しく低下させる. PIT(patient initiated therapy)療法とは単純ヘルペスの再発が比較的高頻度に生じる患者に対し, 初期症状を感じた時点で前もって処方された抗ウイルス薬を患者自身の判断で内服し, 早期治療を目指す治療法である. HSVの再活性化が始まってからなるべく速やかに抗ウイルス薬を服用することで, HSVの増殖を早期に抑制し, 症状の軽症化および治療期間を短縮させることができる.
ISSN:0288-1012