Q 歯科領域の抗菌薬使用に関連する診療ガイドラインには何があるか?

「A」現在, 世界的に薬剤耐性(Antimicrobial Resistance:AMR)対策が進められている. 「何も対策を取らない場合(耐性率が現在のペースで増加した場合), 2050年には1,000万人の死亡が推定される(2013年の癌による死亡者数を超える)」とするオニールレポートもあり, 我が国においても, 「適切な薬剤」を「必要な場合に限り」, 「適切な量と期間」使用することを徹底する対策が推進されている. 具体的には, 臨床現場における意思決定の際の判断材料の一つとして, 診療ガイドラインの利用が勧められる. Minds(日本医療機能評価機構 EBM普及推進事業)では, 診療ガイ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:歯科薬物療法 2019-12, Vol.38 (3), p.219-227
Hauptverfasser: 医薬関連情報委員会, 斎藤義夫, 上中清隆, 竹野敏彦, 田中秀弥, 千葉智子, 岩尾一生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「A」現在, 世界的に薬剤耐性(Antimicrobial Resistance:AMR)対策が進められている. 「何も対策を取らない場合(耐性率が現在のペースで増加した場合), 2050年には1,000万人の死亡が推定される(2013年の癌による死亡者数を超える)」とするオニールレポートもあり, 我が国においても, 「適切な薬剤」を「必要な場合に限り」, 「適切な量と期間」使用することを徹底する対策が推進されている. 具体的には, 臨床現場における意思決定の際の判断材料の一つとして, 診療ガイドラインの利用が勧められる. Minds(日本医療機能評価機構 EBM普及推進事業)では, 診療ガイドラインを「診療上の重要度の高い医療行為について, エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価, 益と害のバランスなどを考量して, 患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書」と定義している.
ISSN:0288-1012