Q 「医療関係者のためのワクチンガイドライン」とは?

「A」予防接種は, 18世紀末のEdward Jennerによる牛痘種痘法の発表によって始まった. わが国では, 幕末から各地で始まった種痘が1909年の種痘法によって国民に定着し, その後1948年に予防接種法ができ, 種痘以外の新たな接種が法のもとに整備されるようになった. 1994年に予防接種後の健康被害に対しての集団訴訟で国が敗訴したことを受けて予防接種法の改正が行われ, 集団による義務接種から個別の努力規定の勧奨接種(接種することを奨励する予防接種)に転換された. 予防接種は小児の病気に対して小児が受けるものとの認識が強く, 成人はともすると接種しないまま忘れているか, あるいは免疫...

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Veröffentlicht in:歯科薬物療法 2018-04, Vol.37 (1), p.21-22
Hauptverfasser: 斎藤義夫, 上中清隆, 竹野敏彦, 田中秀弥, 千葉智子, 岩尾一生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「A」予防接種は, 18世紀末のEdward Jennerによる牛痘種痘法の発表によって始まった. わが国では, 幕末から各地で始まった種痘が1909年の種痘法によって国民に定着し, その後1948年に予防接種法ができ, 種痘以外の新たな接種が法のもとに整備されるようになった. 1994年に予防接種後の健康被害に対しての集団訴訟で国が敗訴したことを受けて予防接種法の改正が行われ, 集団による義務接種から個別の努力規定の勧奨接種(接種することを奨励する予防接種)に転換された. 予防接種は小児の病気に対して小児が受けるものとの認識が強く, 成人はともすると接種しないまま忘れているか, あるいは免疫が低下したかも知れない状態に対しての意識は低い. またその必要性を理解できても, ワクチン接種となるとつい敬遠しがちともなる.
ISSN:0288-1012