Q アセトアミノフェン製剤 (配合剤は除く) の小児科領域における改訂, 成人における用量拡大, および剤形追加とは?

「A」アセトアミノフェンは, 1893年にvon Meringにより初めて医薬品として用いられた. そして, それが1949年にアセトアニリドとフェナセチンの両者の主要な活性代謝物として認められたことにより, 解熱鎮痛薬として広く使用されるようになった. 英語の国際一般名およびヨーロッパ薬局方に収載されている名称は「Paracetamol」, アメリカ薬局方は「Acetaminophen」であり, 本邦では第七改正日本薬局方(1961年公布)より「アセトアミノフェン」で収載されている. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と同じ非オピオイド系に分類されるアニリン系解熱鎮痛薬であり, その作用...

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Veröffentlicht in:歯科薬物療法 2016-04, Vol.35 (1), p.71-73
Hauptverfasser: 医薬関連情報委員会, 斎藤義夫, 上中清隆, 竹野敏彦, 田中秀弥, 千葉智子, 岩尾一生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「A」アセトアミノフェンは, 1893年にvon Meringにより初めて医薬品として用いられた. そして, それが1949年にアセトアニリドとフェナセチンの両者の主要な活性代謝物として認められたことにより, 解熱鎮痛薬として広く使用されるようになった. 英語の国際一般名およびヨーロッパ薬局方に収載されている名称は「Paracetamol」, アメリカ薬局方は「Acetaminophen」であり, 本邦では第七改正日本薬局方(1961年公布)より「アセトアミノフェン」で収載されている. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と同じ非オピオイド系に分類されるアニリン系解熱鎮痛薬であり, その作用機序の詳細は不明であるが, 最近では中枢性シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害作用をはじめとした種々の作用の複合型であるという説が主流になってきている. 小児の発熱や痛みに対する第一選択薬として広く使用されているにもかかわらず小児科領域における処方上の問題点があり, これについて日本外来小児科学会が国内外の使用成績やエビデンスを踏まえて報告書を作成し, 小児薬物療法検討会議で検討された結果, 2007年に表1に示す内容の改訂が行われた.
ISSN:0288-1012