下顎埋伏智歯抜去術の術後疼痛制御におけるレボブピバカインの有用性に関する研究

「緒言」 抜歯後の疼痛対策として, 疼痛発現後に鎮痛薬を内服した場合, 効果発現までに時間を要する. また, 抜歯後から鎮痛薬服用までの間に, 侵害性入力により末梢感作・中枢感作が起こる. その結果, 疼痛刺激に対する感受性が増加し, 術後疼痛制御は難しくなる. このような感作が成立する前に神経伝達を遮断し, より良好な鎮痛を行う考え方がPre-emptive analgesia(先制鎮痛)である1-4). 外来処置におけるpre-emptive analgesia獲得法の一つとして鎮痛薬を投与しておくことが考えられるが, 術直後は疼痛も強くNSAIDsでは十分なコントロールが行えない場合があ...

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Veröffentlicht in:歯科薬物療法 2013/12/01, Vol.32(3), pp.129-135
Hauptverfasser: 秋庭, 俊, 永合, 徹也, 佐野, 公人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 抜歯後の疼痛対策として, 疼痛発現後に鎮痛薬を内服した場合, 効果発現までに時間を要する. また, 抜歯後から鎮痛薬服用までの間に, 侵害性入力により末梢感作・中枢感作が起こる. その結果, 疼痛刺激に対する感受性が増加し, 術後疼痛制御は難しくなる. このような感作が成立する前に神経伝達を遮断し, より良好な鎮痛を行う考え方がPre-emptive analgesia(先制鎮痛)である1-4). 外来処置におけるpre-emptive analgesia獲得法の一つとして鎮痛薬を投与しておくことが考えられるが, 術直後は疼痛も強くNSAIDsでは十分なコントロールが行えない場合がある. そこで, 十分な鎮痛効果が得られる方法として伝達麻酔法の利用が挙げられる. 本研究は, 術後疼痛対策として長時間作用性局所麻酔薬であるレボブピバカインを用いた下顎孔伝達麻酔の有用性について検討した.
ISSN:0288-1012
1884-4928
DOI:10.11263/jsotp.13.05