齲蝕ならびに歯周病原菌に対する鶏血藤の殺菌効果
「緒言」齲蝕ならびに歯周炎は歯科領域の二大疾患であり, 同疾患の発症にはミュータンス連鎖球菌群やPorphyromonas gingivalis等, 特定の口腔常在菌により構成されるデンタルプラークが直接的な原因となる1, 2). 特に, 慢性歯周炎は歯肉溝細菌叢を構成する常在菌のうち, 主に偏性嫌気性グラム陰性桿菌と呼ばれる細菌の増加により歯周組織に引き起こされる慢性感染症である3, 4). 近年では歯周炎と虚血性疾患, 糖尿病, あるいは肥満等との相関が明らかにされつつあり, それら全身疾患のリスクファクターの1つとしても注目されている5, 6). 齲蝕や歯周炎などデンタルプラークを主因と...
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Veröffentlicht in: | 歯科薬物療法 2011/08/01, Vol.30(2), pp.51-56 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」齲蝕ならびに歯周炎は歯科領域の二大疾患であり, 同疾患の発症にはミュータンス連鎖球菌群やPorphyromonas gingivalis等, 特定の口腔常在菌により構成されるデンタルプラークが直接的な原因となる1, 2). 特に, 慢性歯周炎は歯肉溝細菌叢を構成する常在菌のうち, 主に偏性嫌気性グラム陰性桿菌と呼ばれる細菌の増加により歯周組織に引き起こされる慢性感染症である3, 4). 近年では歯周炎と虚血性疾患, 糖尿病, あるいは肥満等との相関が明らかにされつつあり, それら全身疾患のリスクファクターの1つとしても注目されている5, 6). 齲蝕や歯周炎などデンタルプラークを主因とする口腔疾患の予防並びに治療は, 形成されたデンタルプラークや口腔細菌の生育抑制と除去することが重要である. しかし, 適切なブラッシングを行っても完全にプラークを除去することは困難かつ高度な技術を必要とする. |
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ISSN: | 0288-1012 1884-4928 |
DOI: | 10.11263/jsotp.30.51 |