間質性肺炎合併Sjogren症候群に蛋白漏出性胃腸症を発症した1例

「要旨」 : 77歳女性. 12年前にSjogren症候群に伴う間質性肺炎と診断した. 低用量の経口ステロイドで病勢は安定していたが, 低蛋白・低補体血症を伴う浮腫と胸腹水貯留が急速に進行し, 胸腔鏡検査では有意な所見を認めなかった. 消化器症状を欠いたが, α1-アンチトリプシン試験および99mTc-HSA-D蛋白漏出シンチグラフィで蛋白漏出が確認され, 蛋白漏出性胃腸症が病態の主因と診断した. Sjogren症候群において補体低下を伴う体液貯留では, 消化器症状によらず本症の鑑別が重要と考え報告する....

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2023-03, Vol.12 (2), p.79-83
Hauptverfasser: 新井郷史a, 間藤尚子a, 長嶋孝夫b, 新井直人a, 坂東政司a, 萩原弘一a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 : 77歳女性. 12年前にSjogren症候群に伴う間質性肺炎と診断した. 低用量の経口ステロイドで病勢は安定していたが, 低蛋白・低補体血症を伴う浮腫と胸腹水貯留が急速に進行し, 胸腔鏡検査では有意な所見を認めなかった. 消化器症状を欠いたが, α1-アンチトリプシン試験および99mTc-HSA-D蛋白漏出シンチグラフィで蛋白漏出が確認され, 蛋白漏出性胃腸症が病態の主因と診断した. Sjogren症候群において補体低下を伴う体液貯留では, 消化器症状によらず本症の鑑別が重要と考え報告する.
ISSN:2186-5876